ドゥカティ浜松のスタッフブログ

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Ducati Hamamatsu

Staff Blog

こんにちは!

現在デビューフェア開催中のドゥカティの本格ビッグオフロードモデルDsertX。

突如としてドゥカティに新しい風を吹かせたこのモデルは、一体どのようにして誕生したのでしょうか?

今回はその誕生秘話をご紹介します(^-^)

物語の始まりは一人のデザイナーと、スクランブラーのブランドマネージャーが、ドゥカティ本社横にあるドゥカティミュージアムでカジバ・エレファントに目を留めた所からでした。

1985年、当時イタリアの人気オートバイメーカーであったカジバと事業を共にしていたドゥカティは、916やMonsterなどドゥカティ独自の名車を産み出すのと共に、カジバにもそのエンジンやノウハウを提供していました。

そして1990年、ドゥカティのエンジンを搭載したカジバのエレファントは、パリ・ダカール・ラリー(通称パリダカ)にて優勝。その後1994年にも優勝を飾るなど、好成績を残しました。

 

パリダカとは、フランスの首都パリを1月1日に出発し、スペインやサハラ砂漠を超えアフリカ大陸セネガルの首都、ダカールを目指す過酷なラリーレースです。

途中通過する国々の政情不安もあり、2012年から南米で、現在はサウジアラビアで開催されています。

この厳しい暑さ、環境においてもドゥカティのエンジンは大活躍していました。

デザイナーとブランドマネージャーは、このドゥカティミュージアムに飾られたパリダカモデルのカジバ・エレファントを通して、パリ・ダカール・ラリーというレースそのものに、新たなドゥカティのインスピレーションを得る事となったのです。

 

さて、作りたいバイク構想が浮かんでも、全く新しい車両をシャシから設計し作るというのは高いコストがかかります。

ハイコストにより企画案が通らない事を懸念したデザイナーとブランドマネージャーは、既存モデルであるスクランブラー1100の車体を流用することで、プロジェクトが通るよう予防策を練りました。

それが、エイクマ2019でお披露目された、DsertXのコンセプトバイクです。

しかし、このプロジェクトの発表を受けたドゥカティモーターホールディングスCEOのドメニカーリは、

「もし、ドゥカティがこのバイクを造るなら、ドゥカティ流にするはずだ。既にあるエレメント(車両、モデル)を利用せず、新たに必要なものをすべて盛り込んだ、全く新しいバイクを設計するだろう」

と、コストカットの為の予防策を一蹴したそうです。

ドゥカティは良く高額、高級バイクだと言われますが、バイクを楽しむための最大限の努力にコストを惜しむ事はしません。

オフロード”風”のバイクを出すぐらいなら、本格的にオフロードを楽しむ事が出来、かつて命運を共にしたカジバを現代に蘇らせる様な夢のあるバイクを造るべき、それがドゥカティ流ということでしょうか。

こうして、本格的に「DsertX」の開発が始まりました。

ドゥカティは、ビッグエンデューロモデルに”特化”したブランドとは言えません。

しかし、そのノウハウは持っています。

かつて、エンデューロの世界選手権で5度の優勝を果たしたアントニオ・メオ選手と、同選手を優勝に導いたチームメンバーであった人物をDsertXのプロジェクトチームに加え、本格オフロードやラリーレースで通用する車両を作り上げました。

それが、DesertXです。

最初はScrambler1100の車体を用いてビッグエンデューロ風のバイクを造ろうと始まった本プロジェクトは、ドメニカーリの指示により本格オフロードに参戦出来る本物のビッグエンデューロバイクとして見直され、今月ついに日本でも待望のデビューを飾りました。

875mm(本国仕様)(日本仕様:855mm)のシート高、250mmの最低地上高、フロント21インチ、リア18インチのスポークホイール、オフロード向けに新たに設定されたギア比、オンロード用のライディングモードとは別に区間距離の測定などが出来るラリーモードにエンデューロモード、これは間違いなくアドベンチャーモデルではない、本格的なビッグオフロードモデルです。

しかしながらライダーとの接地面が多い快適なシートに、クルーズコントロールなど、前述のようなオフロードモデルとしての顔を持ちながら、オンロードでの需要も満たします。

カジバ当時の事を知る人は勿論、砂漠や悪路を走り抜けるラリーに一度でも憧れたことがある人なら誰もが興奮を隠せないこのルックス。そしてルックスだけではない、併せ持つ走破性。

是非このドゥカティの新たな歴史の一幕をご体感ください。

当店では試乗車のご用意が出来ました!29日から試乗可能です。

※本国仕様です!(シート高877mm)

年内日本に入ってくる車両は本国仕様となっております。

もし本国仕様で乗りたいとお考えの方はお早目のご購入をお勧めします!年明けからは日本仕様のローシート、ローサスペンションになってしまうため、本国仕様で乗るにはオプションで追加パーツ代、工賃がかかります。

皆様からのお問合せを心よりお待ち致しております!(^^♪

メディア向け試乗もされております。各ライターさんのインプレッションは下記から↓

https://www.ducati.com/jp/ja/contents/desertx-press-launch

ではでは、ちゃお✋

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