ドゥカティ浜松のスタッフブログ

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Ducati Hamamatsu

Staff Blog

こんにちは!

間もなく日本上陸を控える新型V2エンジンを深堀り!

Panigale、Streetfighter、そしてMultistradaとコンセプトの異なる車種に採用されたこの新型V2エンジンについて深堀していきます(‘◇’)ゞ

まずこのエンジンのコンセプトはブログタイトルにもある通り「ドゥカティ2気筒の歴史における新たな章の始まり」です。

この新時代エンジンは「軽量」「コンパクト」「汎用性」を持った今までのドゥカティにない完全新設計エンジンです。

 

ではこのエンジンの基本スペックから見ていきましょう。

排気量:890cc

ボア×ストローク:96.0×61.5mm

バルブ駆動:インテーク可変タイミング バルブスプリング

最高出力:120馬力(MultistradaV2では115馬力)

最高回転数:11,350回転

数値を見てお分かりの方もいるかもしれませんが、予想では従来のスーパークアドロに比べるともう少し公道で扱いやすくアクセルを開けやすいエンジンに進化していると感じます。

一足先に試乗してきた弊社ピットスタッフの柘植も、試乗した際は大分扱いやすく感じたそうです。

一方であのマルケスをはじめ、名だたる日本のプロライダーにプライベートで所有したいと言わしめている為、充分なアグレッシブさも維持していることは間違いないでしょう。

さて、基本スペックがわかったところで今回ドゥカティが最も心血を注いだのではないかと思うこのエンジンの軽量性について解説していきます。

このエンジンの重量は54.4kg。

スーパークアドロよりも9kg軽く、テスタストレッタエンジンよりも5.8kg軽量と、バイクの重量の1/4以上を占めるエンジンが極限まで軽量化され、近年の電子制御システムや装備が増加した車体でも車両重量をより軽くコンパクトにすることに寄与しています。

軽量化への努力は勿論一つにとどまらず、あらゆるパーツを細部に至るまで軽量化の努力を欠かしませんでした。

そのうちの一つとしてインテークバルブは中を中空にすることにより5%の軽量化に成功しています。

バルブの軽量化はただ単に軽くなるだけでなく、慣性を低減する事によって高回転時の作動精度を向上させています。

このインテークバルブは可変バルブタイミング機構が搭載されており、使用する回転数に合わせて52℃の範囲で変化し低速域、高速域に合わせた開閉(吸排気)を行うことが出来るので低速域での不完全燃焼や安定しない燃焼を防ぐことが可能になりました。

これにより低回転域ではリニアなトルクを発生させつつ、高回転域ではスポーティな走りを実現しています。

搭載されるクイックシフターは、PanigaleV4エンジンと同じく2.0にバージョンアップされます。

従来のクイックシフターはシフトペダルにマイクロスイッチを装着していましたが、新しいクイックシフターではギアドラムの角度位置センサーに基づいて作動するためシフトレバーの移動距離が短縮され、シフターの感覚も従来のスポンジ―な感覚が排除され、カチっと入るようになりました。

さらにこの新しいV2エンジンは、2つのバージョンで違う顔を持っています。

一つはPanigaleV2、StreetfighterV2に採用されるスポーティな設定の120馬力バージョンと、

もう一つはMultistradaV2に採用されるスポーツツーリング向けの115馬力バージョンです。

ツーリング向けバージョンでは、USBやフォグランプなど、追加の電子機器の給電に対応できるようより強力なオルタネーターを採用し発電量を増やしています。

また、より堅牢なコネクティングッドとフライホイールを装備し、過酷な走行状況における耐久性を高め、1速と2速のギア比を低く設定して、より低速域での安定した動作を実現しています。

この様にして、一つのエンジンを用途、性格の異なるモデルに搭載できる高い機能と汎用性を兼ね備えたユニークなエンジンが完成しました。

PanigaleV2は間もなくデビューが予定されています。

既にご予約、お問合せを大変多く頂戴しておりますが、デビュー後はよりご注文が集中する可能性もございます。

是非、お早目にご予約下さい。

皆様からのお問合せを心よりお待ち致しております。

ではでは、ちゃお(^_-)-☆

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