ドゥカティ浜松のスタッフブログ

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Ducati Hamamatsu

Event

こんにちは!

今年もmotoGP日本グランプリ観戦ツアーを開催いたしました(^^)/

簡単に今回のもてぎ戦のポイントを押さえておきますと・・・

2019年以降辛酸をなめ続け、ライダー生命の命運を賭けドゥカティに移籍した天才マルケスの完全復活を象徴するワールドチャンピオンが懸かった一戦、

今シーズン絶不調、成績の不振も含め調整を繰り返しながらなかなかうまくいかない、苦難のシーズンを送っている22、23ワールドチャンピオンのバニャイヤ復活を切望する一戦、

と、ドゥカティにおいて大変重要な一戦であり、特にチャンピオンマルケスの復活を象徴した今回のレースはmotoGP史に残る一戦であったと言っても過言ではない・・・と思います。

今回のレースでは、日本に本社をおくHONDAやYAMAHAにも勝る勢いでDucatiのファンが大変多かったです。Ducatiと小椋選手のファンが多かった印象。

マルケスがHONDA在籍時代はテレビで見る限りHONDAファンが多かった印象なので、彼の人気を改めて肌で感じた2日間でした。

マルケスのワールドチャンピオン復活の瞬間を一目見ようと、国を越え海を超え様々な国籍、ユニークなファンが詰めかけていました。

そんな熱気あふれる日本グランプリ25は、フリー走行からQ1、Q2、スプリント、決勝と全ての瞬間が目を離せないものでした( ゚Д゚)

大きな転倒リタイヤや弟アレックスの成績など、複雑な不運が重ならない限りこのレースで優勝確実となるマルケスは、フリー走行でスリップダウン的な転倒をしながらも、Q2では堅実な走りを見せました。

一方バニャイヤはフリー走行から快調なペースを刻み、ポールポジションを獲得。

日本の誉れ今季からGPクラスに参戦している小椋選手は、Q1でかなりいいペースで走っていたのですが、途中でイエローフラッグとなり記録が残らずQ2には進めませんでした。

しかし前週に行われたイタリアGPで転倒、負傷している中スプリントに参戦し9位を獲得してくれたのは日本のファンを思ってのことかな、と思いますし、GPクラスに上がって初の母国開催レースは彼にとってもファンにとっても特別な一戦となったことでしょう。もちろん私も日本人として小椋選手を心から応援しています。

予選の間にパドックツアーも。皆様をお連れしたい気持ちは山々なのですが、ご招待された方と引率のみのご参加です。

1枚目後ろにいるのはジジさんでは?!皆様良い思い出になったでしょうか。

さて、予選からバニャイヤ復調の兆しを十分に感じ期待感高まる会場はスプリントレースでも大盛り上がり!

今シーズンネガティブなコメントが多いバニャイヤや、先日転倒の際に大喜びしているアンチ勢が放送され心を痛めた(本人は気にしないようにしているといっていましたが、)マルケスにも応援しているファンがたくさんいる事に気づいてほしくて、自作パネルとトリコローレカラーのカツラで全力応援するドゥカティ浜松チーム。

ちょこちょこテレビに映っていたと思いますが皆様気づいてくださったでしょうか笑

一人だとなかなかできない大はしゃぎができるのも、ツアーならではですね!

バニャイヤはなんと今季初優勝。22、23と連続でチャンピオンを取り、昨年もし烈なチャンピオン争いを最終戦までしていた彼にとって、つらく苦しいシーズンを送っている今季。

スプリントとは言えホールショットから逃げ切る彼らしい走りで勝利をつかみ取ることができた初日の結果に、本人は勿論会場の空気感も喜びももちろんありつつ、どこか安心したような雰囲気に包まれていました。ペッコはみんなから心底愛されているライダーなんだなと感じました。

尖ったマルケスとはまた違う魅力があるライダーです。

レースの詳細は皆さまそれぞれご覧ください。

さてさて、motoGPはレースは勿論各メーカーのブースも大変見ごたえのあるものでした。

レース前後はブースめぐりをしているだけでも楽しめます。

HONDAブースでは中上選手はじめミルやマリーニなど豪華ライダーを呼んだトークショーなどもあったのですが、帰りの時間ギリギリでして中上選手をちらっと一目見て初日終了。

2日目はHONDAコレクションホールの見学からスタート

3階建ての建物なのですが、この展示が大変すばらしいものでした。

HONDAさんの企業理念やモノづくりへの想いをひしひしと感じられるこのコレクションホール、ものすごい見ごたえと感動がありました。

展示されている内容から、モノづくりへのひたむきさや、「人の役に立つものを」から始まった会社だからこそ生まれた発想、造れる物があるんだと改めて実感しましたし、こんな企業が日本にあるんだ、本田宗一郎が浜松から始まったんだ、ということを誇りに思えるようなそんなコレクションホールでした。このコレクションホールを作った人もまたHONDAへのつよい愛が感じられて、働いている人の自社愛や自尊心(社尊心?)の高さを感じました。

ちなみに一番興味深かったのがこのCB450エンジンのトーションバースプリングを使ったバルブ開閉機構が見えるカットモデル。

これ、きっと開発者の理想をなんとか現実にしようという苦難から導き出された常識外れエンジンですよね。このトーションバーは主に4輪のサスペンションで活躍しているらしいので、もしかしたら4輪も扱うメーカーならではの発想なのかもしれません。

変態的で大変良いエンジンだと思いました。もっと語りたいのですが話それすぎになっちゃうので割愛。

気になる方はぜひもてぎのHONDAコレクションホールに足を運んでみてください。

(※トーションバースプリングによるバルブ開閉機構についての説明は現地には一切なくヒントゼロなので、マニアな人はご自身で調べてみてください。)

展示物を見るだけでなんと2時間近くも滞在してしまい、あっという間にファンサービスが受けられるファンパレードの時間に!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

2日間いても楽しみきるには全く時間が足りないボリューミーな会場、もてぎ”(-“”-)”

急げ急げ~とグランドスタンドに向かうと、ギリギリ開始の時間に到着!

バニャイヤはいなかったので、マルケスのボードを掲げて待っていたら・・・こちらに向かってmotoGPのTシャツを手ずから投げ入れてくれました!!( ゚Д゚)

Tシャツは隣に座っていた当店でチケットをご購入いただいたお客様が無事にキャッチ(^^♪

たまたまかもしれませんが、きっと気づいて貰えたということにしておきましょう。すみません、興奮しすぎて写真ないです(-_-;)

ファンパレード後にはドゥカティブースで原田哲也さん、小川勤さんのトークショーにお邪魔しました。

また、訳あってメーカーに預けていた当店のフラッグにご厚意で2人のサインを入れたもらったものを回収・・・

完全ご厚意でたまたまな出来事なので、本当に幸運だったと思います。

ゼッケン番号を入れてもらえたのが嬉しいオブ嬉しい。

応援にも気合が入ります!

いざ本戦スタート!!!

レース展開、詳細は例のごとくそれぞれチェックしてください・・・。

レース中盤、ペッコのマシンからオイルが原因かエンブレ→加速のタイミングで煙が出るように!

最終コーナー立ち上がりでも肉眼ではっきりと煙が見える中、あきらめず走り続けるペッコに観客も息をのんで応援する展開。

10LAP以上残る中で行けるのか?!後ろを走るマルケスも戦々恐々としていたことでしょう・・・。

明らかに近づくことを恐れるペースで走っていましたね。膝すらついていないコーナーもありました。

しかし無事ファイナルラップまで走り抜き、ペッコはポールポジション、ホールショット、スプリント、決勝本戦とパーフェクトなレースを収めることができました。

本当に良かった。はためくイタリア国旗と流れるイタリア国家に感動。

さて、もう一人の主役は勿論この男、復活のマルク・マルケス。

チャンピオンを取るとセレモニーが行われ、ライダーごとに色んな催しが行われるので私も楽しみにしていたのですが・・・

比較的多いのは本人の好きなものや好きな演出をする楽しいセレモニー。

しかし用意されていたのはレッドカーペットと大きなモニターひとつという大変シンプルな構造。

そしてそこに映し出されたのは、マルケスの今までの栄光と苦難、挫折の日々。

こ、こんなん泣く・・・(´;ω;`)ウッ…

マルケスも思わず涙。

あまりにも感情を揺さぶられる映像を本人はまだ見返すことができていないそうです。

DucatiCorseの公式インスタグラムに映像が公開されておりますので是非チェックして下さい。

また、Amazonプライムで配信されているマルケスのドキュメンタリーをみるとより感慨深く、彼の涙の訳もものすごくよくわかるので、ぜひチェックしてください。

一時期は引退を考えたとドキュメンタリーの中で語るマルケス。「なぜ走るのか」自問自答し、無謀なまでに、文字通り命を懸け続けた彼のライダー人生は、ただの数字では語れない。

まさに「MoreThanANumber」

グランドスタンド席はグリットで表彰式を見る事ができました!

グリットにはバニャイヤとマルケスのファンがたくさん詰めかけ、この素晴らしい結果を直接称えました。

今回motoGP日本グランプリ、実際現地に足を運んで今までよりももっとドゥカティを誇りに思うことができましたし、また会場の空気はテレビ越しに見るものとは全く違い、ライダー、観客の興奮を肌で感じ同じ空間を共有することの素晴らしさに感動しました。

改めてドゥカティが大事にするレースというものがいかに人に感動を与えるものかを実感し、「ドゥカティはエンターテインメントである」というコンセプトのもとに進み続けるブランドの夢の実現を生でみさせてもらった事で、自分が売っているものの価値を再認識しました。

皆様にとっての例えば「イタリアンバイクに乗ってみたい」「ツーリングに行きたい」など、皆様の夢の一つ一つを現実にしていくという自分の仕事の価値を、今回感動を受け取る側に立ってみてより実感した部分もあります。

そして今後もそういった感動や夢を実現するお手伝いを一層高いレベルで行っていけるようにさらに精進しようと思えた、私にとってとても刺激になる意味のある2日間でした。

大変良いレースウィークでした!

少しでもレースにご興味をお持ちの方は、身近な全日本を始めぜひレース情報をチェックして一緒に応援しましょう!

ではでは、ちゃお!

 

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