ドゥカティ浜松
〒435-0034静岡県浜松市中央区安松町21-6
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営業時間:(平日)10時〜19時/(土日)9時〜18時
定休日:毎週水曜日、第1第3第5火曜日
日本国内で開催されるバイクレース全日本ロードレース選手権
その最高峰クラスのJSB1000クラス

そのJSB1000に昨年「黒船襲来」とPanigale V4Rファクトリー車と共に全日本デビューしたDucati team Kagayamaとライダーの水野涼
昨年2024シーズンは毎戦表彰台に上がり、鈴鹿8耐でも総合4位
最終戦鈴鹿でも2連勝と日本国内レース界を大きく盛り上げた1年でした。
そして2シーズン目を迎えた2025年は色々とあった波乱のシーズンとなりました。
開幕戦から振り返ってみましょう
開幕戦はモビリティリゾートモテギ


ポールポジションから突然マシンが動かなくなり急遽Tカー(予備のマシン)での決勝レースとなりましたが結果は独走での優勝。
年明けから同じくワークススペックとなるBMW MotorradのM1000RRを投入してきたオートレース宇部がどんな速さを見せるのかに気なる所で早くも今年の優勝候補に名を挙げてきました。
そんな矢先、Rd.2 SUGOでの事前テスト時に水野涼が転倒、そしてPanigaleV4Rファクトリー車が全焼してしまう事態に、、、
水野涼も両肩に怪我を負ってしまいRd.2 SUGOは2レース共欠場となってしまいました。

このSUGOではYAMAHAの中須賀選手が2連勝してポイントランキングトップに浮上
これまで開幕戦だった鈴鹿が無くなった2025シーズンはこれで前半戦が終了となりました。
次のレースは夏まで進み8月の鈴鹿8耐
全焼してしまったV4Rから新しくマシンを立て直し
SDG-Ducati team Kagayamaでエントリー

事前テストではケガで走行できない水野選手に代わり「代打、俺!」の加賀山監督が自らPanigaleV4Rを走行

ギリギリで回復が間に合った?水野涼と元Moto2ライダーのマーセル・シュロッタ―、そして8耐優勝経験も豊富なレオン・ハスラムと言うチーム体制

レース序盤から追い上げていくもののシュロッタ―走行中に接触転倒が発生
修復後走り出し193周回数で総合順位は29位となりました。

そして同月8月の全日本後半戦 Rd.4もてぎ
8耐辺りからも出ていたのですがV4Rファクトリー車の中々原因が突き止めきれないトラブルが発生

レース1では4位でしたが日曜日のレース2では3位表彰台に上がりました。
昨年はこの後半戦もてぎでDucati team Kagayamaが勝利して全日本で外国車勢が初優勝するという歴史的快挙を成し遂げましたが今年の後半戦もてぎではオートレース宇部の浦本選手が走らせるM1000RRが2連勝と圧倒的な強さを見せつけました。


Ro.5はスーパーバイクレースin九州(オートポリス)
レース1は11位、レース2では改善の兆しが見えレース後半から追い上げを開始して3位まであと一歩の4位となりました。
Rd.4、Rd.5ではレースウィークに入り原因究明を進め、最終日レース2で改善が見られるがまた次のレースでは同じようになってしまう、、、

という事でRd.6の岡山国際サーキットではWorldSBKでドゥカティワークスのバウティスタ専属の電気系エンジニアのファウストに日本まで来てもらいDucati team Kagayamaのマシンを現地で見てもらうことに
流石世界最高峰の2輪レースの1つWorldSBKのTOPチームの現役エンジニア
テキパキと作業をこなしていき雨の中予選では久々となるポールポジションを獲得

そして迎えた決勝では朝のウォームアップ走行でもトップタイムでしたが決勝レースに近づくにつれて晴れ間が、、、
現在のモーターサイクルは多くの電子制御機能があり、例えばトラクションコントロールなどは市販車では4段階~多くても8段階くらいですがこれがレース車両のファクトリーマシンだとマシンをPCに繋ぎその日の天候、路面温度など様々な数値を入力してライダーがマシンを滑らずアクセルを開けられるようにセッティングしていきます

予選から決勝朝まで雨だったのでポールポジションは取れましたが決勝レースはドライ路面となり急遽変わった路面状況にセッティングが上手くはまらず4位となりました。(ここはたらればですが決勝も雨のままだったらなと思いました)

そして迎えた先週の最終戦鈴鹿MFJ-GPは土日の2レース
水野選手はここ最終戦鈴鹿では2023年のHonda、2024年のDUCATIでもそれぞれ2連勝を挙げている相性の良いレースです。
鈴鹿のレーストロフィーは鈴がついた金色の鹿(通称すずしか)トロフィーを今年も2匹獲って笑顔でシーズンを終えたいと意気込みます。
もてぎで2連勝したオートレース宇部の浦本選手は別の耐久レース参戦のためオートポリス、岡山と欠場していましたが最終戦鈴鹿で復帰
中須賀選手と合わせて優勝候補者の筆頭となりましたがその中須賀選手は予選前の走行でハイサイドによる転倒で負傷、合わせて雨模様もあり雨天の予選&決勝となりました。

ここでDucati team Kagayamaはレース1レース2共3番グリッドを獲得
そしてレース1ではウェットレースの中、水野選手と浦本選手の2台が飛び出して3位以下を引き離すレース展開に


更に浦本選手も引き離してトップ独走の中最終週を残した所で赤旗中断レース成立によりレース1優勝。
開幕戦もてぎ以来の優勝、鈴鹿MFJ-GPは5連勝となりました。


そしてまたウェットレースの日曜レース2ではレース1同様、水野選手と浦本選手の2台が飛び出してレースを引っ張ります。
そして浦本選手を引き離そうとしたところで転倒車によるセーフティカーが導入
昨年最終戦鈴鹿と同じくセーフティカーが発動
先頭からセーフティカーのペースに沿って走らなければならず雨が降っているので当然タイヤは冷えてしまいます。
築いてきたマージンも0となり再スタート時のシビアさは昨年の比ではありません

しかし水野選手は冷静でした。
再スタート後もV4Rファクトリー車は非常に安定したラインを滑る兆候すら見せずスムーズに走りトップを独走

見事優勝して3年連続MFJ-GP3年連続2連勝
Ducati team Kagayamaに移籍してからは2年連続2連勝と今シーズンのうっ憤を晴らすべく圧倒的な速さで勝利を決めました。
もう水野選手はMFJ-GPマイスターを名乗っても良い?位の素晴らしい記録を打ち立てました。

レース2の表彰台ではプレゼンターにモトクロスのスーパースター下田丈選手が登場
シャンパンファイトもとても嬉しそうですよね。

JSB10002年目の2025シーズンはDucati team Kagayamaは開幕戦もてぎと最終戦鈴鹿の2連勝で
水野涼選手の年間ランキングはこれまでの#3から#2に上がりました。

レース後は毎回各サーキットで行っていたファンミーティングのシーズンラストという事で水野選手を盛大に祝いました。

優勝記念にDucatiCorseのワインと、、、

何とScramblerDucatiの新車をプレゼント!
これには水野選手も「鈴鹿2連勝よりも嬉しいかも」と言ったとか言わないとか

こうしてDucatiが全日本の国内レースJSB1000に参戦する2シーズン目が終了しました。
昨年はDUCATIがJSB1000で外車勢初優勝、今年はDUCATI以外にBMW Motorradが2連勝して最終戦ではDucatiとBMWが1-2フィニュシュと言うここ1~2年で日本の2輪レース界も大きな変化の波が来ているのを感じます。
来年のDucati team Kagayamaの体制などまだ未定ですが来年も同じ体制で参戦するのであればまた素晴らしいレースを見せてくれると思います。

イタリアのバイクメーカーDucatiは数あるバイクメーカーの中でもレースに密接した関係を持つメーカーです。
MotoGP、WorldSBK、そしてその他各国のレースでも活躍しています。

是非1番間近な国内レースで活躍するDucati team Kagayamaを現地観戦で応援して見てください。
WorldSBK以外の各国レースではV4Rのファクトリー車両が走っているレースはほぼありません
日本国内のJSB1000レースならピットウォークやファンイベントなどでこのPanigaleV4Rファクトリー車両が間近で見られます。
バイクレースと言う興行イベントがMotoGPなどよりも圧倒的にチームやライダーとも近く交流が出来る全日本ロードレース選手権ですがその来場者数などは世界規模レースイベントに比べるとかなり少ないのが現状です。
海外レースよりも行きやすい日本国内2輪レース
その最高峰のJSB1000クラスでもファンミーティングなどチーム&ライダーと近い距離で交流できるので、推しのライダーも出来やすく応援したくなります。
2026年の全日本ロードレース選手権も4月のもてぎが開幕戦です。
是非観戦&応援してくださいね。

そして先週の日曜日、横浜でDucati team Kagayamaミーティングが開催されて社長がお客様と参加してきました。

加賀山監督から今シーズンの報告がありました。

社長はV4Rファクトリーに跨らせてもらい

更にその状態から水野選手にライディングレッスンを受けるという羨ましい体験をしたそうです。