ドゥカティ浜松のスタッフブログ

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Ducati Hamamatsu

Staff Blog

こんにちは!

さてさて、エンジン内にカーボンが溜まる走り方(後編)に入っていきたいと思います。

前編では燃料の不完全燃焼によって、暖気不足、低回転域での走行、極高回転域での走行でカーボンが蓄積していくことを解説しましたね。

後編ではカーボンが溜まったら具体的にどうなるのか、カーボンが溜まらない走り方は?をご紹介していきたいと思います。

ではまず、前編でご紹介した様な条件で乗り続けた結果、どうなるのか。

ピストンヘッドやバルブ、排気口などにカーボンが蓄積します。

※参考画像→ALLメンテナンス

特にバルブにカーボンが蓄積すると、吸気に支障をきたしエンジンの爆発がうまくいかずアイドリングが不安定になったり、走りが悪くなったり、エンストしたり、不完全燃焼を引き起こしたりしてしまいます。

エンジンを長持ちさせるには、カーボンを蓄積させないというのも大事なんですね。

では、カーボンを溜めない為にはどのような走行が望ましいのでしょうか。

低回転域での走行は絶対に避けられません。

自宅周辺、信号機のある道、ストップアンドゴーがあれば必ずついて回ります。

つまり距離を乗った分だけ多少カーボンが蓄積してしまうのはしょうがないんですね。

では、少しでもカーボンを蓄積を減らすにはまず、

10km、20km程度街中を走るだけ、などの

・エンジンが暖まりきらない ・低回転域での走行が多い

条件下での走りを繰り返すことは避けましょう。

次に、

中回転域での走行を定期的にしてあげましょう。

前編でも述べたように、高回転域でも不完全燃焼は起きます。

高回転域ではエンジン内の温度も上昇するので、蓄積されたカーボンを燃やしてくれる効果もありますが、では実際燃え残ってしまったカーボンを燃やしきるほど高回転域を維持し続けることは現実できるでしょうか?

難しいですよね。

それに対し中回転域は、理論空燃比に近い空燃比の混合気により完全燃焼に近い状態に持っていきカーボンが発生しにくいのに対し、エンジン内の温度も上昇するため蓄積されたカーボンを燃やす効果もあります。そのうえ、高速道路などなら長時間維持していられる回転域です。

つまり、定期的に高速道路に乗って中回転域を長時間使う方や、ワインディングで中~高回転域を使って走ることが多い方ではそんなにカーボンが蓄積しすぎる心配をする必要はありません。

これが、カーボンを溜めない走り方です。

大事なのは、街乗りで極低速で走り、エンジンも暖まりきらずに走行を終わらせてしまうのを避けることです。

特に冬場は、しっかり暖気してあげましょう。理由がわかると、暖気の大切さにも改めて気づけますね。

車体の走行距離も伸び、カーボンの蓄積が気になるという方はガソリンに混ぜる洗浄効果のある添加剤がありますのでそれを使用されるのもおすすめです。

しかし洗浄したカーボンは結局のところ燃えるわけではないので、そのごみはエンジンオイルなどに取り込まれます。オイル交換前に使うといいかもしれません。

最近のバイクは馬力も高く中回転域でも結構スピードが出る上に、低回転域でもギクシャクせずスムーズに走ってくれるので、ついつい低回転域で走りがちになるかもしれませんが、時にはポテンシャルを引き出す中回転域を使ってあげることで、エンジンが長持ちする可能性を上げることができますよ。

さてさて、今回のカーボンのお話はいかがでしたか?

バイクの調子の良しあしには、人間の病気と同じように沢山の理由があり、様々な原因があります。

なので、一概にこういう走り方をしたから壊れた、こうすれば壊れないというものではございません。

しかし、一つでも愛車にとって良いことを知っておくと、より永く愛車と旅ができるのではないでしょうか。

ではでは、ちゃお✋

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